【第1回 風力発電の最前線】

「持続可能な国産エネルギー源:洋上風力の導入促進」

Vestas Wind Systems A/S
Vice President, Head of Sales Offshore APAC Srdan Cenic 氏

3月15日~17日開催の「WIND EXPO春~【国際】風力発電展~」セミナーに登壇されるVestas Wind Systems アジア太平洋地域のVP、ヘッド オブ オフショア セールスであるSrdan Cenic氏の最新インタビューをお届けします。世界の風力発電機メーカー三強のひとつVestasにおいてアジア太平洋地域のオフショアセールスを率い、多数の国際プロジェクトに携わってきた経験も持つCenic氏に、日本における洋上風力のこれからについて、語っていただきます。

・プロフィール【Srdan Cenic】
Srdan Cenicは、韓国を拠点に、Vestas Wind Systems A/SのVice President, Head of Sales Offshore APACを務める。Srdanは、プロジェクトおよび商業管理、事業開発において20年以上の経験を持つ。ベスタス入社以前は、SBMオフショアの中国におけるゼネラルマネージャーとして、中国の成長戦略の策定と実行を成功させ、市場における同社のプレゼンスを拡大した。SBM Offshoreにおいては、石油・ガスメジャー向けの大規模なオフショアプロジェクトに携わり、初期契約から契約締結までのビジネス獲得に注力した。アフリカや東南アジアなどの新市場における戦略策定、様々なパートナーシップやJVの設立、国内外の石油・ガス顧客との強固な関係構築などの経験を有する。また、ブラジル、アフリカ、ヨーロッパ、アジアでのオフショア設置プロジェクトの管理にも豊富な経験を持つ。
 

―まず、世界3強であるVestas Wind Systemsの事業紹介をいただければと思います。

ベスタスは、持続可能なエネルギーソリューションに関するエネルギー業界のグローバルパートナーです。世界中で陸上および洋上風力発電機の設計、製造、保守を含めたさまざまなサービスを提供しています。べスタスがこれまでに納入した風力発電機は、世界88カ国で合計160GWにのぼり、業界ナンバーワンの納入実績を誇ります。また、業界をリードするスマートデータ機能と、合計140GWの風力発電機へのサービス提供を通じて、データを活用した各種分析、診断、及び新技術開発を行い、業界最高水準の風力発電ソリューションをお届けしています。

ベスタスの日本における事業の2つの柱は、風力発電機製品の販売と、メンテナンスサービスの提供です。販売については、1993年に最初の風力発電機を設置して以降、これまでに642MWを設置済みです。再生可能エネルギー、そして風力発電の導入拡大が期待されるなか、近年、受注は増加傾向にあり、設置数はまもなく1GWに到達する見込みです。

―今回初めて実施する「WIND EXPO パネルディスカッション」でパネリストのお一人としてご登壇いただけるとのことで感謝申し上げます。テーマである「日本の洋上風力開発を加速させる糸口とは?」について、Cenic氏はどのようにお考えでしょうか?

日本の洋上風力においてベスタスは、先日商業運転を開始した日本初の商業ベースの大型プロジェクト、秋田能代洋上風力プロジェクト140MWにおいて、風力発電機の供給と設置を担いました。現在、運転保守サービスを提供中です。続いて、まもなく建設開始が予定されている北九州市の響灘洋上風力プロジェクト220MWにおいても、風力発電機の供給と設置を担う予定です。

日本においては現在、一般海域におけるラウンド2オークションの入札募集中であり、ベスタスは当社の風力発電機を採用いただけるお客様と協力しながら、お客様が落札された場合には、風力発電機のスムーズな導入と設置、運転開始後には安定した稼働を保証する保守サービスを提供してまいります。

日本政府は、オークション入札ルールの最適化や、EEZへの洋上風力の設置拡大を促す法整備を検討するなど、洋上風力開発の加速のために取り組んでいます。ベスタスは、政府、お客様、その他業界関係者と協力しながら、洋上風力の導入促進に貢献してまいります。

 

―アジアに限らず、南米や欧州のオフショア設置プロジェクトの管理もされてきた経験のあるCenic氏から見て、「日本の市場・アクターたち」に期待することはなんでしょうか?

ベスタスは世界の洋上風力市場において25年以上の経験を持ち、8GW以上、1,500基以上を設置済みで、6GW以上にサービスを提供中です。グローバルにおける知見と経験、日本におけるプロジェクト実行力とローカルサポート体制、そして業界をリードする先進の風力発電機器と安定稼働をお約束する運転保守サービスをご提供することで、ベスタスはお客様やパートナーと協力しながら、日本の脱炭素目標達成に貢献してまいります。

日本政府は、2030年までに洋上風力10GWを導入するという目標を定め、そのために必要な法整備やプロセスの最適化に取り組んでいます。さらに洋上風力の導入を加速し、設置に掛かるコストの低下に寄与する可能性があるものとして、日本政府には、洋上風力プロジェクトのための基地港湾の指定、洋上風力に関わる労働法規へのサポート、建設に必要な外国籍の洋上設置作業船の運用におけるルールの見直し等に取り組んでいただければと期待します。

日本において洋上風力に注目が集まり、プレーヤーが増えていくことはとても喜ばしいと思っています。持続可能な国産エネルギー源をもつこと、脱炭素目標を達成すること、という共通のゴールに向けて、ともに協働し業界の発展に貢献して行きたいと思います。

 

―セミナー講演にはどういった方々にお越しいただいてお話をきいてもらいたいですか?

洋上風力におけるグローバルプレーヤーである3社、Orsted、RWE、Vestasが、世界の洋上風力市場と日本市場についてディスカッションします。洋上風力市場の現状や展望についてご興味がある皆様にご参加いただければと思います。

―Vestasだからこそできること、その強みはなんでしょうか?

ベスタスのグローバルにおける経験と知見に加えて、日本の大規模洋上プロジェクトにおいて先行して経験を重ねている風車メーカーであることを生かすことができます。サイト計画立案から、ウィンドファーム認証取得、洋上風車の供給・据付、場合によっては洋上設置作業船の手配、そして運転開始、以降20年にわたる長期稼働保証サービスまで、お客様のスムーズなプロジェクト展開と発電所運営をサポートすることができます。

現在開発中の洋上風力発電機V236-15.0MWは、ベスタスの実績あるシステム設計に基づいてデザインされており、業界をリードする発電性能と効率性を誇ります。すでに欧米の大規模プロジェクトで優先交渉サプライヤーに選定されており、これには浮体式プロジェクトも含まれます。日本においても本機を積極的にアピールし、現在計画されている着床式プロジェクト、そして将来的には浮体式プロジェクトに向けて展開していきたいと思っています。

 

―最後に、来場予定の皆様にぜひメッセージをお願いします。

基調講演、パネルディスカッション、洋上風力セミナーにて、当社についてご紹介し、業界について意見交換をさせていただきます。ブースにおいては、風車模型の展示、当社についてご紹介するパネルやビデオの展示、各種資料のPDF配布をしております。ぜひお立ち寄りください。Wind Expoで皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

 

<スマートエネルギーWeek>

会期:2023年3月15日(水)~16日(金)10時~18時(最終日のみ17時まで)
会場:東京ビッグサイト
主催:RX Japan 株式会社

※11月17日現在。最新情報は展示会HPをご確認ください

スマートエネルギーWeek 公式HP