◆脱炭素経営EXPO出展社インタビュー
「株式会社NTTデータ」様

脱炭素領域に、「展示会」活用の面的マーケティングを

<お話をうかがった方>
株式会社NTTデータ 法人コンサルティング&マーケティング事業本部
サステナビリティサービス&ストラテジー推進室

推進室長 南田晋作様(真ん中)
コンサルティング担当 課長 藤本聖佳様(左)
コンサルティング担当 課長 佐藤雅俊様(右)

NTTデータ様は、温室効果ガス排出量可視化ソリューション「C-Turtle™(シータートル)」を「脱炭素経営EXPO【秋】」に初出展。さらに11月開催「【関西】脱炭素経営EXPO」への出展を決められました。今回は初出展の決め手や今後のプランニングについてお聞きしました。

◆「リアルな展示会が必要なメディア」と考えた

―では最初に、話題の製品である「C-Turtle™」のPR戦略のファーストステップに、「脱炭素経営EXPO」への出展を組み込まれた狙いをお聞かせください。

南田:一番の理由は、日本で脱炭素ソリューションを提案できる展示会はまだ限られており、その中で「脱炭素経営EXPO」が最大規模の展示会だったことですね。実はNTTデータは、これまであまり展示会への出展はやってきておりません。BtoBのマーケティングは、今ではさまざまな事ができるようになりました。NTTデータでも、自社ホームページ内にメディアを持っておりますし、ツイッターやフェイスブック、ウェビナーなどを使ってオウンドでそれなりに発信をしています。他にも雑誌媒体を使った宣伝をすることも、何なら本を出すことだってできるでしょう。これほどのBtoBマーケティングの手段がある中で、「脱炭素経営EXPO」への出展を決めたのは、ある程度の熱量を持った顧客とのつながりを構築するためには、リアルな展示会が必要なメディアではないかと思ったからです。

脱炭素の領域は、フロント部分のソリューションは百花繚乱にでそろっている状態ですが、これらをただ採用するだけでは実際にCO2削減にはなかなかつながらず、私達のようなコンサルタントと深く進めていくことが必要だという側面があります。それを考えるとBtoBといっても、ちょっと面的なマーケティングをしなければいけないのでは、と考えました。

NTTデータには「ロングタームリレーションシップ」と呼ぶ、特定のお客様と深く関係を構築させていただいたうえで、そのお客様に向けていろんな商材やビジネス提案をして、一緒に広げていくというアプローチがあるのです。一方で当社にはそれとは違うやり方を取り入れて変えていこう、という流れも大きくあるのですけれど、この脱炭素の領域に関してはお客様と一緒に業界課題や社会課題を解決していくような取り組みの方向性を入れていきたいと思いもあり、それが今回の出展につながりました。

◆チーム初の出展で、良かったとこと、苦労したこと

―初めての出展ということで、何か目標などは定められたのしょうか。

南田:展示会出展は僕らのチームが初めてだったので、どのくらいのお客様との接点を獲得できればいいのかなど、正解を知らずに始めました。幕張メッセでの【秋】展では、しっかりとご説明させていただくことができたお客様で、詳細は控えますが600人から1000人くらいになりました。少ないと感じる方もいるかもしれませんが、とはいえその後の商談の数はかなりありました。

―初出展で、良かったと思う点は。

南田:【秋】展では名刺をとる専門スタッフを揃えたりはせずに、あえて自社メンバーだけでじっくり丁寧に説明する方式をとりました。費用対効果が悪いとも言われましたが、お客様と深く話すことができたのが、一番良かった点ですね。あとこれは副次的な効果として、チームでやっている普段とは違って、社員がお客様に一人で説明をしなければいけない場面にたたされたことで、説明がだんだんうまくなっていくのと同時に社員自身の理解が深まりました。お客様とのお話を通じて、自身も商品をより深く理解したり、新しい方向性を思いついたりとか。それは目指していた部分ではなかったのですが、学びの場ともなったようですね。

―では苦労された点は。

南田:苦労ですか‥‥‥藤本さん、どうですか。

藤本:NTTデータが脱炭素ソリューションを出していること自体がお客様にまだ知られていない部分からの取り組みでしたので、どのように脱炭素経営の必要性をアピールすればいいのかから悩みました。ブース設営に関しても知識がなかったので、「脱炭素経営EXPO」の【春】展にうかがって、「これはちょっと気合いを入れないとまずいな」と(笑)。参考になる写真を撮りまくって帰ってきました。

―弊社の営業からは、準備から成果につなげるまでのフォローアップもさせていただいております。このサポート体制について、ここが良かった、もう少しだったなどの率直なご意見をいただけると幸いです。

藤本:何日までに何を登録してといったことが、何度もメールで来るのでとても助かりました。

佐藤:提出基準だとか工事申請といった部分でおろそかになる所があったので、そこをフォローしていただいたのは助かりました。

―「出展社登録や製品登録の入力が大変だ」とのお声もいただくのですが、ここのデータは来場者が検索するサイトに反映されるようになっています。ここからピックアップした情報を注目製品としてホームページで取り上げたり、毎週メール配信も行ったりしています。もっと早くにこのことを知りたかったとのお叱りをいただくこともあるのですが、皆様はいかがでしたか。

藤本:私達は【春】展に行ったときに、来場者視点でまさにこのツールで他社の脱炭素ソリューションの展示は何があるかと調べていました。ですから使う側の意識は、けっこうできていましたね。

―それは、良かったです。出展後に早めに登録していただけると、来場者への情報発信も早くできますので、ぜひよろしくお願いいたします。

◆【関西展】では、お客様へのアプローチを変える

―では、次に11月【関西展】についてお聞きします。前回とは違う施策や改善点などありますか。

藤本:先に南田がお話しした通り、前回の幕張での展示会ではお客様お一人お一人と深くお話しする形をとりましたが、【関西展】ではどちらかというと広くリードを獲得する部分に重点を置こうかと。前回と逆のやり方をすることで、どちらがうちのソリューションにあっているのかを比較したいと思っているのです。もちろん興味を持っていただいたお客様には、これまで通りきちんとソリューションをご説明します。ハイブリッドでどちらもやるといったイメージです。またブースをはじめとした複数のエリアで、うちの南田が講演を行う予定をしています。

―展示内容は、何か変わりますか。

藤本:少し追加機能等もご紹介する予定ですが、基本的なところは同じで、弊社のソリューションを広く知らせるようにしたいと考えています。

南田:脱炭素の展示会はまだ始まったばかりで、お客様の方も手探りの状態を感じています。私達も日々ディスカッションして、お客様は何を本当に必要とされているのかを探っているところです。

―お困りごとがありましたら、私達にいつでも何なりとお声がけください。
「【関西】脱炭素経営EXPO」での新しい展開を、楽しみにしております。

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【NTTデータ】

2022出展「C-Turtle™」(シータートル)とは?
Link:C-Turtle™ | NTTデータ - NTT DATA
2022年10月発表の、企業の温室効果ガス(GHG)排出量を可視化プラットフォーム。GHGプロトコルによるスコープ1・2・3全てで排出量を可視化でき、排出項目別に一元的に把握することも可能。
一番の特長は、サプライヤーの削減努力を算定企業の排出量算出に反映できる総排出量配分方式による算出をサポートしている点。本方式により、サプライチェーン全体での削減を実現します。

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<スマートエネルギーWeek>

会期:2023年3月15日(水)~16日(金)10時~18時(最終日のみ17時まで)
会場:東京ビッグサイト
主催:RX Japan 株式会社

※11月17日現在。最新情報は展示会HPをご確認ください

スマートエネルギーWeek 公式HP

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